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■ 赤レンズ豆のスープ
歩いて15分のところに頼もしい助っ人が暮らしている。 知り合ってまだ日は浅いけれど、彼女はスープ作りの達人だ。いや、むしろ、寒いところで暮らす達人かもしれない。
中学校を卒業するまでバイオリンとギターの区別が定かでなかった私に対し、バロックバイオリンという希有な楽器を人生のパートナーに決めた彼女はカナダからやってきた日本人だ。
私よりずっと華奢で小柄な彼女だけれど、毎日凍えそうになっている私の横で、「今年は暖冬だね。」とさらりといってのける。そして、へたれ気味な私を知ってか知らずか、「スープ作ったから会わない?」と声をかけてくれる。
スープ。
なんて優しい響きなんだろう。その3文字が与える印象は、とてつもなく暖かい。全ての熱を奪い去るような寒さの中で、自家発電のシステムがうまくいかない私にとって、こんなに嬉しい言葉はない。
日本食の作り方を教わる前にカナダへ飛んでしまった彼女にとって、西洋風のスープはとてもなじみの深いものみたいだ。 彼女が作ってくれる中で、私の一番のお気に入りは赤レンズ豆のスープ。
ベジタリアンの本から覚えたらしい。オレンジ色のとても眩しい輝くスープだ。一度彼女に作ってもらってから、自分でも何度も作ってみた。私は消化器がとても敏感なのと、肉の味も好きなので多少アレンジを加えたがやっぱりすごく美味しい。
チャンスがあったら、是非あなたにも作ってみてほしい。 なんだかとっても元気がでるのですよ。
*作り方*
赤レンズ豆 1カップ半 しょうが 1かけ にんにく 1かけ ローリエ 3枚 にんじん 中1〜2本 たまねぎ 中1コ トマト水煮缶 半カップ キュンメル粉 小さじ1 ナツメグ 塩 各少々 黒コショウ チキンコンソメ 適量
1:赤レンズ豆を洗い、水、ローリエ、にんにく、しょうがとともに火にかける。その間に、にんじんをおろし金ですりおろし、鍋に加える。(この時、多少手が疲れる)
2:たまねぎを10分くらいいため、キュンメルを加えてさらにいためる。
3:1に2とチキンコンソメ、トマトを加え、塩、コショウで味を整え、しばらく煮てできあがり。
注:達人オリジナルは、コンソメ、ナツメグをいれません。1に、にんにく5かけ、しょうが2かけと、赤ピーマンのみじん切りを加えます。また2のたまねぎにはコリアンダーも加え、たべる直前にスープにレモン汁大さじ2を加えます。
2004年02月11日(水)
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