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■ 桜の降る頃に
いつからか、私の机の前に一枚の菩薩様の写真が貼ってある。
広隆寺、弥勒菩薩半跏思惟像。
はじめてその姿を目にしてから、もう8年になるだろうか。 あれから、一度も訪れていないけれど、その佇まいは今でもはっきりと目に焼きついている。
なんてきれいな方なのだろう。宇宙からやってきたんじゃないか…
ほんの少し、お行儀の悪いポーズをとって、ただ目を閉じているだけなのか、何かを考えているのか、それとも憂えているのか、まるでわからない。 ただ、ごく自然にさりげなく、そこに座っている。
きっと、その姿を目にしたものは、誰もが心を奪われて、 呆然と立ち尽くしてしまうことだろう。
柔らかく閉じられている唇。
語られる事のない言葉。
いつか、また、訪れたい…
どうか、その日まで、お元気で。
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2004年02月17日(火)
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