白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2006年04月23日(日) スペイン道中【バルセロナ後半〜スペインで買い物】

ガウディ&ピカソを堪能した後、昼食(この日の昼食は、おおよそスペインしらからぬガッカリメニューだった)を済ませて集団行動は一旦終了。バルセロナの街でフリータイム。私達は古い町並みが残る旧市街を中心に歩いて回ることにした。

真っ先に向かった先は「市場」である。スペインの人達が普段、どんなものを食べているのか知りたくて。どこの国も市場ってのは賑やかで良いものだ。野菜や果物の色も鮮やかだし、ハムや肉の塊が豪快にぶら下がっているのを見るのは楽しかった。買い物したくてしょうがなかったのだけど、生の肉や魚を買う訳にもいかず、果物屋で果物と、そこで作ってる生ジュースを買って購買欲を沈めた。絞りたてのオレンジジュースはうっとりするほど美味しかった。

スペインは農業大国でもあるのだけれど吃驚したのは、農産物には農薬だのワックスが大量に使われているってこと。日本人はとかく「ヨーロッパのスローライフを見習おう」みたいなことを言うけど、スペインのリンゴや梨やオレンジはワックスでギトギトだった。なんとなくヨーロッパの市場というと「見た目は悪いけど素朴な野菜と果物」が並んでいると思っていたので、ちょっぴり腰砕けな感じではあった。

市場見学の後はバルセロナの街の中心にそびえるカテドラル(大聖堂)へ。立派な建築物であると同時に、現在進行形で使われている宗教施設でもある。これといった信仰を持たない私でさえ、その中に入ると厳粛な気持ちになってしまった。広い教会の中は「西洋仏壇」としか言いようのない、ごてごてに飾られたイエスだのマリアだのの像に、蝋燭が備えられていた。その様子は日本のお寺の祭壇の様子と変わらなくて、どこの国の人も考えることは同じなんだなぁ……と思ったりした次第。

カテドラル見物の後、バルセロナ市内に散らばるガウディの建物を探索しつつ、お土産物購入など。個人的にお土産物を買う情熱は無かったのだけど、新婚旅行なだけに親兄弟への土産物を欠かす訳にはいかずに仕方なく。買い物の最中、夫と喧嘩。買い物のウンザリした夫が私に暴言を吐いたのだが、結局夫が謝ってくれた……って言うよりも、ここでは夫の側に否があったので当然のことなのだが。夫には少し子供っぽいと言うか、堪え性のないところがある。

買い物の後は安っぽいレストランでタパス(小皿料理)とサングリア(ワインと果物のカクテル)で夕食。言葉がイマイチ通じずに、特大のピッチャーに入ったサングリアに仰天した以外は、満ち足りた夕食だった。スペインの料理はとかく塩味が濃いのだけれど、スペインの気候にはその塩味が必要なのか、日頃は薄味を好む私も美味しく食べることが出来た。食事の後はブラブラ歩きをしながら本屋探訪。本好きなだけに言葉は分からなくても、かなり楽しかった。日本の漫画の海賊本を見つけたりして、楽しい時間を過ごす。食事と本関連の話については、後日また改めて。

徒歩でホテルに戻りホテルに荷物を置いて、ホテルの近くにあるスーパーでお買い物。お水だの、お土産用のインスタントスープやチョコレートを購入。ご機嫌で買い物をしてレジに向かったのだけど、スペインのレジは日本と違って、お客が購入した商品をレジ係の人に手渡すシステムになっていて面食らった。もちろん袋詰めもお客の仕事。レジ係の人はお客に渡された商品をレジに通すだけ……なのに仕事は恐ろしく遅いのだ。日本のレジ係の人達の優秀さが偲ばれた。

そんなこんなでスペイン旅行、初めてのフリータイムは大満足だった。やはり自分の足で歩いて買い物をしたり、インチキなスペイン語でスペインの人と話したりするのはとても楽しい。海外旅行がこんなにも楽しいものだとは知らなかったなぁ……と思いつつ、まだまだ旅は続くのだけど、今日の旅日記これにてオシマイ。


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2003年04月23日(水) ザク切り。
2002年04月23日(火) ストレスと身体変化。

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