白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2006年04月25日(火) スペイン道中【セビリア中盤〜スペイン時間】

セビリアでの昼食は路上に机を広げているレストランに入った。大聖堂の横丁にあって観光客向け……という趣。ツアーの集合時間の関係で、ゆっくり店を選んでいる暇が無かったので妥協した次第。パエリアのパスタ版のような『フィデウア』という料理と、ビールを注文。先に運ばれてきたパンを齧りながらビールを飲んでいたらば、隣の席のフランス人り老夫婦が話しかけてきた。特にマダムはお喋りな人らしく、ゼスチャーを交えて賑やかな事この上ない。

まぁ、貴方達日本人ね! 私達は昨年、日本に行ったばかりだったの。別府、京都、東京……素敵だったわ。温泉もいいわね。

ちなみに私は英語もフランス語も全く分からない。だけど、まぁ…そんな感じのことを話している……と理解した(夫はスペイン旅行の間中、私の根拠の無い自信たっぷりの翻訳を『白蓮の超訳』と言っていた)。インチキなスペイン語と英語とフランス語を交えての異文化コミュニケーションを楽しみつつ、昼食タイム。料理がが出てくるのがやたらと遅かったけれど、そこはスペイン時間。気にしいない方向で。

食事を終えて、お会計など。(スペインでは食事をした席で会計を済ませる)これまた長時間待たされたが気にしない方向で……とは言っていられなくなってきたので、スペイン人の店員さんにせっついてみたが、まったく取り合ってはもらえなかった。フランス人夫妻のご主人が「早くしてやってくれ。彼らは急いでいるんだ!」とせかしてくれたが、店員さんは知らぬ存ぜぬ。自分はのんびり仲間とお喋りをしているのに……である。どうやら「俺の仕事は会計じゃないから関係ないし、無理言われても困るなぁ」てな話のようだった。彼らは「手の空いている人間が手伝って店をスムーズに切り盛りしよう」なんて気はサラサラないらしい。

あまり大人しく待っていてはツアーの集合時間に間に合いそうになかったので、代金より多目のお金を渡して店を出よう……と、会計担当の人を捕まえたところで、やっと勘定書登場。慌しく会計を済ませて、猛ダッシュでツアーの集合場所へ向かった。集合場所に私達以外の人々全員が揃っていた……ってことは言うまでもない。スペインと日本とでは時間の流れが違うらしいという事実を肌で感じた瞬間だった。

集合後はバスで、ちらりとセビリアの街を観光してホテルへ。夕食を兼ねたフラメンコショーまでホテルで休憩。リゾートタイプの美しいホテルだったが……なんと私達に割り当てられた部屋はトイレが壊れていて水が流れなかった。添乗員さんに連絡して、ホテル側に修理を依頼。夜までには治る……とのこと。私達夫婦は「夕食を済ませたら、ツアーを離れてセマナ・サンタの行列を見に行こう」などと話をしつつ、ツアーの人達と共にバスに乗ってフラメンコショーのある会場へと向かった。セビリアの夜の話は明日に続く……って事で今日の旅日記これにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2004年04月25日(日) 停滞。
2003年04月25日(金) 顔の話
2002年04月25日(木) 1人でいることのサミシサ。一緒にいることの煩わしさ。

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