どうやら悪阻のピークを抜けたみたいだ。
肉類・油物を一切食べられなかったこの2ヶ月はやたらと長く感じられた。食べ物の好みの変化、頭痛、吐き気。悪阻がこんなに辛いものだとは思っていなかった。何の根拠も無く「私は悪阻が軽い性質なんじゃないかなぁ」などと暢気なことを思っていたのだけれど、今にして思えば、あの根拠無き自信はどこから来たものかと不思議で仕方が無い。
ピークを抜けた……といっても、妊娠中なのでそれまでと同じように動けるという訳ではないけれど、美味しく食事が戴けて、この間よりも気分良く過ごせるってだけで嬉しいったらない。久しぶりに食べた鳥の唐揚(スーパーのお惣菜)の美味しかった事と言ったら! 動物性タンパク質の美味しさに涙しそうになった。ちなみに……2ヶ月も菜食を続けていると、身体が動物性の食べ物に適応出来なくなるらしく、たかが鳥の唐揚2個を食べただけで翌日は下痢に見舞われた。人間の身体って不思議である。
貧血の方は相変わらずで職場の朝礼に怯える日々。もっとも「ヤバイ」って時は着席させてもらうのでバタリといったことはないのだけれど。何でも食べられるようになったので、貧血改善策に乗り出したところ。サプリだけでは良くないだろう……とて、オヤツに干しプルーンを食べるようにして、鳥のレバーを煮たのを少しずつ食べたりしている。どちらも決して美味しい物では無いけれど、四の五の言ってる場合では無い。
私は生きることに対して真面目な方だと思っていたが、妊娠してからは生きることに大して意欲的になった気がする。「とにかく健康でいなくちゃ」って意識が強くなっているみたいだ。仮に赤ん坊を無事に出産したとしても、自分が健康でいないと我が子の世話が出来ないと思うと「しっかりしなきゃ」って気になってしまうのだ。もともと、自分以外の人間から期待されると頑張ってしまう性質なので、自分のお腹の中で「生まれたい・生きたい」と思ってる存在が、私をそんな風に駆り立てるのかも知れない。
それにしても黄金週間までに元気になって良かったなぁ……と、つくづく思う。おかげで楽しい休みを過ごせそうだ。嬉しいからって、調子に乗り過ぎないようにしなくては……と自戒しつつ今日の日記はこれにてオシマイ。